Origami Gallery
 
 
 
 
2012年2月
 
 インド・スリランカおりがみレポート new!
 
日本とインド、日本とスリランカは、2012年は国交なんと60周年なんです!
60年なんてすごいですね。
わたしもまだそんな長い間 生きておりません(笑)。
それで今年は両国でいろんな文化交流が予定されています。
その中の一つが折り紙です。
日本の文化を通して、今回はおりがみで 現地の方々に 少しでも日本に興味を持ち、日本のことを好きになっていただきたいという目的で わたしはインド・スリランカに派遣されました。

他には、田中稔憲さん、山梨明子さんが一緒でした。全く得意分野の異なるタイプのおりがみ作家3人なので絶妙なチームワークで13日間乗り切りました。

インドのコルカタ、チェンナイ そしてニューデリー、次にスリランカのコロンボと移動しました。

下のバナークリックするとパネルが開閉します。レポートをお楽しみください。
 
1. コルカタ Kolkata 1月20日〜22日 コルカタ(インド/西)
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マザー・テレサが貧しい人々のために始めた修道女の活動は、コルカタでした。(日本ではカルカッタのほうがおなじみでしょうか?)

夜11時30分過ぎにホテルに着きそれから明日の打ち合わせ、翌朝は9時にはホテル出発ということでやや辛い1日目でしたが、午前中LORATE DAY SCHOOL SEALDAHで のORIGAMI Workshop、そして午後は OXFORD BOOK STORE にてデモンストレーションでした。

午前中訪問した学校は、3月11日の東日本大震災の被災者に温かいメッセージを送ってくださったり募金をしてくださった学校です。
ありがたいことです。心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。

折り紙を始める前に、教室で作品を飾っていたら、生徒がみんな手伝いますと自ら手伝ってくれました。いつも一人で黙々と展示するのですが授業が始まる前から みんなとコミュニケーションができました。展示も作品の説明しながら準備できたので生徒さんたちといろんな話をすることができました。
授業もお話しに沿って楽しく進みました。インドのお話おりがみから始まり、続いて日本の富士さんのお話し折り紙です。

最後は、コピー用紙で 動物の箱を作りました。(コピー用紙を選んだ理由は コピー用紙はインドにもあるので、また自宅で各自折れると思ったからです)
その箱に作ったものはすべて入るようになっています。
全員笑顔で完成! よく出来ました!良かった〜最初のインドでのおりがみクラス、無事終了です。

午後3時からは OXFORD BOOK STOREで折り紙のデモンストレーションでした。
コルカタでは一番大きな本屋さんで、日本のおりがみに興味ある方が80名以上集まり、会場はもう座るところがなく立ち見でいっぱいでした。もう溢れんばかりの人、ひと、ヒトでした。
始まる前から熱気でいっぱいです。

まず田中さんが、おりがみの歴史の話をされました。田中さんのお話も素晴らしかったのですが、それに輪をかけて、通訳の方がとても歯切れよくお話ししてくださり驚きました。

通訳の方で、こんなに違うんだ〜とあらためてDr. Purabi さんの実力、聡明さを痛感しました。
今までそんなに通訳の方については特に思いはありませんでしたが、それは大間違いでした。
次に青柳が英語で ゼスチャーたっぷりの「お話し折り紙」日本の自然の美しさを折り紙でお見せしました。

一枚の紙がどんどん変わります。白い雲が、山に変わり、山のそばには海があり、その上にはヨットが浮かんでいて その上を 鳥が飛んでいく、どこに行くのかと思ったらなんと日本の富士山です。冨士山がいかに1年を通して美しいか、紙で表現しました。まさにおりがみはペーパーマジックです! それから山梨さん、田中さんの目を見張るデモンストレーションと続きます。
会場は、作品ができるたびに歓声が上がりました。 コルカタの方々はとても熱心に、目を輝かせて最後までお話しを熱心に聞いてくださいました。デモンストレーションが終わっても、人が集まってきて質問が続きました。 午後も大盛況に終わりました。展示作品も、鑑賞していただきたくさん作品を持っていき良かったです。

夜は、コルカタ総領事館で川口総領事夫妻、 LORATE DAY SCHOOL SEALDAHの校長先生、OXFORD BOOK STORE のオーナー夫妻との会食でした。

緊張しましたが、コルカタの人々のお話しを聞くことができ 本当に楽しいひと時 まさに最高のおもてなしでした。

22日は、祝日だったので、私たちも唯一の休息日。そのあとはもう休みなしです。コルカタの街を領事館の森さんと久保田さんに(お休みにもかかわらず)特別に案内していただき、地元のレストランで、インドの方の食事を経験できました。ありがとうございました。お食事は 本当に右手でいただくので、食べるのが大変でした。(左手は不浄の手なので食事には使わないそうです。)私は辛いのが苦手なので、それを除けば美味しかったです。 

さあ、、、次はチェンナイです。また飛行機で移動です。
夜は準備におわれました。いくら準備しても終わることはありません、だって何が起こるかわからないのですから、、、。

 
2. チェンナイ Chennai 1月23日〜25日 チェンナイ(南インドの東側)
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23日 移動 
チェンナイの空港を降りたとたん、チェンナイはずいぶんコルカタと比べて都会だと感じました。
チェンナイ総領事主催夕食会では、中野総領事館夫妻とお話しすることができました。けい子夫人がスリランカ領事館にいらっしゃったときに 必要に迫られご自分でおりがみの本を作られたお話などを聞き、おりがみが人と人を繋ぐんだなとあらためて思いました。
けい子夫人は2日間親日団体のおりがみワークショップを手伝ってくださいました。ありがとうございました。

24日午前中は、 PADMA SESHADRI BALA BHAVAN 学校にて2時間のおりがみworkshop.
わたくし(青柳)は、5歳から6歳のクラス担当です。日本語を勉強している小学生でなんと、歓迎のメッセージも5歳の女の子が日本語で。そして黒板にも日本語の漢字とひらがな、カタカナを使ってメッセージ!レベルの高さに驚きました。

インドの学校では、インドの民族衣装でぜひ 教えたいと思っていたので、2日目の休息日に購入したパンジャミスーツを着ておりがみを紹介しました。このパンジャミスーツは、いわゆるパジャマ(寝巻)の語源だと言われているようです。

本当は胸元(首)を合わせて購入したショールで隠さないとならないらしいのですが、チェンナイは暑くて(30度近く) 教室におりがみを飾っていたので、それらの作品が飛ばないように教室の窓を閉めてしまったせいで、私は汗まみれ、、、 ショールなんかやっていられません、最初から外してしまいました。

あとで自分の首が露わに見えているので、反省しました。ショールはピンでとめて首は見えないようにしないとならなかったようです。

このパンジャミスーツは、着やすくて、ファッショナブルで病みつきになりそうです。サリーは、1枚の布を体に巻いて着るドレスですが、その巻き方は、簡単に習得できずあきらめました。でも1枚の布がドレスになり、すごいことですよね。マザー・テレサは亡くなった時に2枚のサリーしかもっていなかったといわれています。、、、この物質が氾濫している世の中、私の部屋もそうですが、、、 いろいろと考えさせられます。

話は、午前中の小学校に戻りますが、学校の先生も8名ほど参加されましたが、生徒さんの方が理解が早く、折りが上手でした。
全員笑顔で完成です!上手にできたので 全員に(前日の夜準備した)フェアリーペンギンをプレゼントしました。

午後は印日商工会議所で親日団体のおりがみ初心者20名のおりがみ講習でした。
対象が7歳から大学生までのこども/初心者 と通知されていたので、どんな愛らしい子供たちが来るのだろうと楽しみに教室に入ると、、、、、なっなんとスマートフォン片手の、いわゆる若いイケメン男子大学生が最前列と2列目に びっしり座っています。えっ? この人たちに簡単な バナナのおりがみ折るの?と、わたしはすました顔で作品を飾りながら、どうしようと 内心、、、、悩みましたが、参加者全員おりがみは全くの初心者だと自分で確認し、それならということで簡単なおりがみを
ジェスチャーたっぷりでどんどん紹介していきました。

さあ、Warming up おりがみが終わって、おりがみにもだいぶ慣れてきたので、今度は象を折りましょうと、象のおりがみを見せました。全員から歓声が上がり、今度は象のおりがみに挑戦です!
90度を3分の1に分ける簡単な折り方などを説明しながら、進めて行きました。 結局 大人(大学生)も満足していただきました。あ〜無事に終わって良かったと胸をなでおろしました。
終了後は、スマ―トフォンでの写真撮影で 列ができ 大変でした。飾っていた Fairy Penguin やSleeping Puppies が人気で ほとんど差し上げました。
良かったです。自分の手のひらから生まれたおりがみ達が あんなに喜んでいただけて。おりがみもきっとインドに残り喜んでいることでしょう。

25日
午前中 CHV School

10:30から12:30まで 10歳から11歳のクラスで20名おりがみのworkshopをしました。このクラスは最初から、大きな紙で折った象の入れ物を 一人ずつ声をかけながらプレゼント。おりがみは一緒に折るのも楽しいのですが、やや相手には難しくて折れそうもない作品を、折ってプレゼントするのも一つの見せ方だと思います。象をもらった生徒たちは、象をペンたてにしたり、いろいろ各自工夫して象をいろんな角度から見ています。

わたくしのクラスは、全員名札を付けるように事前にお願いしていたので、お話おりがみでも彼らの中の数人の名前が突然登場したり、名前を呼んで答えてもらったり、おりがみをしながら、私は頻繁に名前をよぶようにしています、名前を呼ばれたことによってお互いの距離がぐっと縮まるのです。
このクラスの子供たちも何人かは日本語が上手でびっくりしました。10歳以上のクラスだったので、中割り折も全員スムーズに折れました。
全員笑顔で完成!よく出来ました。

午後 ABK-AOTS同窓会にて 
日本語を学んでいる又は、親日家の家族20名ほどにおりがみ講習。
子供たちと先生に教えていたら、突然 カメラマンもぜひ参加したいと折り始めました。途中で、折り紙好きな家族3人、ラスト5分でまた家族一組という風に参加。

わたしのおりがみは、ストーリー仕立てなので、最初からのお話しがずっと最後まで続きます。ですから途中で参加されると初めの話を聞き逃すことになり、少し残念でした。
26日が、チェンナイの祝日で、子供たちのパレードなどがあり、今日はそのリハーサルに参加した子供たちも多く、その理由でこのクラスにも遅れてきたということで彼らは、時間が足りずに 申し訳なかったです。子供たちはわたしの説明をきちんと聞いているので、スムーズに作品も折れました。折も比較的丁寧でした。おりがみはきちんと講師の説明を聞くということが大切です。
飾っている作品も折りたいと 準備していない作品も最後に リクエストされ 紙を急いで準備して紹介しました。 紙はなるべく 多めに持っていった方が どんな対応でもできます。

カメラマンが、生徒より夢中になって ずっと折っていたのでそれがわたしには 可笑しかったです。
彼は おりがみの間に仕事をしていた感じでした(笑)。
ABK-AOTS同窓会より講習後 王様が身につけるというネックレスを頂きました。
偉い人(王様)しかいただけないものだそうです。ずっしり重いこのネックレス。わたくしは かなり嬉しいです。ちゃんと日本に持って帰りましたよ。

領事館の古川様 いろいろお世話になりました。とても聡明な方で毎回お気遣いいただき感謝です。ありがとうございました。

25日午後  ABK-AOTS同窓会 おりがみworkshopnの様子です。 お楽しみください。  
http://abkaotschennai.com/showgallery.php?d=Demonstration-and-Display-on-ORIGAMI

次はデリーです。
北に位置する デリーは朝晩はとても寒いと聞いています。
さて どんなところでしょうか、楽しみです。

 
3. デリー(インドの首都) New Delhi   1月26日〜28日 デリー(インドの北部 )
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26日 移動
デリーの空港についてまたびっくり、チェンナイよりもっと都会です。
なんと美しい空港なんでしょう!
ニュー デリーのおりがみグループ ORITAIの代表 明日ひとみさんが迎えに来てくれました。
知り合いの顔を見て、ほっとしました。お忙しいのに お出迎えありがとうございます。

でもデリーは確かに寒い。ぶるぶる寒さで震えてきました。
27日 

午前中  ブルーベルズインターナショナルスクール校にておりがみWorkshop

10:10〜10:45までの30分の間 生徒中心の御挨拶がありました。

まず日本語での歓迎のあいさつ。日本人でもこんなに上手に言えないんじゃないのというくらいの美しい日本語でスピーチされました。(日本語を専攻している生徒さん達です)
次に、ステージで インドの美しい舞踊を女子が披露。あまりに美しくわたしは感無量で、泣きそうになりました。
なんて美しいんだろう〜。手先の表現が美しく本当にうっとりです。もっとずっと見ていたかった。
それから2名の男子学生による太鼓の演奏。これもすごいテクニックの演奏で、圧倒されました。どこからあの音は出てくるのだろうというくらいのふしぎな心地よい音でした。

それから日本語の歌の合唱。とても長い歌詞で、よく全部覚えたなあと感心しました。 リズミカルで楽しい曲でした。この歌を聞いているときは、もう涙でわたしの目はいっぱい。
最後に極めつけ なんと日本の国歌「君が代」が流れてきて、、、、とうとう、私の目からは涙が溢れ目の前は何も見えなくなりました。とうとう 泣いた、、、。 こんなに歓迎されると、、、、、、もう胸がいっぱいです。あ〜 国歌まで流れて、気を引き締めて、おりがみしっかりやらなければという気持ちです。 

11:15〜12:30 
ドイツ語教室で、20名の生徒(5歳から8歳)プラス先生とおりがみworkshop。
この教室はドイツ語を本来学ぶ教室だったので、準備しているときに、ドイツ人の先生とお話しすることができました。もちろん、準備中は生徒さん達が、みんなお手伝いしてくれました。みんなとてもフレンドリーです。何人かの生徒は お茶の心得があるのなかなと思ったくらいわたしが次に何をしたいのか生徒さんちゃんとわかっています。お手伝いたくさんしていただき助かりました。ありがとうございました。

(そうそう、そのドイツの先生ですが、ちょうど、フレーベル(ドイツの教育者)が幼児教育の中にとりいれたという、おりがみの一部(模様折)をまとめたものを持っていたので、ドイツ人の先生にお見せました。案の定 彼女はフレーベル教育のことはご存知で興味深そうに模様折をご覧になりました。)

さてこのクラスも楽しくお話しおりがみで進めて行くことができました。
ひとつの作品を紹介しても、1つでおしまいではなく、その作品の家族を作る様にしています。
いくつか同じものを作ることでその作品の折り方をきちん最後まで覚えることができます。そして大きさを変えることによって自分の好きな世界を構成することもできます。
そういうことが、私は大切だと思います。
全員すべて折れたので、最後におすわりワンワンをみんなにプレゼントしました。大変喜ばれました。
毎回記念に参加者にはプレゼントをしたかったので、前日の夜は、人数分のプレゼント作りで忙しかったのですが、、、、この時間は、本当に楽しい時間でした。

 
 
17:00〜19:00

ニューデリー日本文化センターにて 
20名の日本語を専攻している大学生におりがみWorkshop。
いつも英語で講習なのですが、今回はみんな日本語もある程度お話しできる学生さんなので、日本語でも話してほしいと言われ日本語も交えながら進めました。

最初は、warming upで、お話し折り紙をしました。
皆さん紙を折ることに慣れてきたので、バタフライボールを一人一つ作りました。
バタフライボールは考案者のKenneth Kawamuraさん(ハワイ生まれの、日系三世。現在アメリカ在住。日本語は残念ながら話せません)から、最初の本を出版するときに紹介してよいと許可を頂いているのでいろんなところで紹介していて、今や私の定番になっています。まず青柳祥子オリジナルのおりがみ準備体操をしました。この準備体操をしながら折り方を覚えるというやり方です。みんな笑顔で準備体操に参加。楽しい楽しい体を動かす時間です。
それからペアーを組んで作り始めます。コツがあるので、それを伝授いたしました。さあ、、、みんな真剣に取り組みます。2人で助け合いながら、、、。クラスの中にムードメーカーがいて、彼のおかげで2時間笑いが絶えませんでした。私と彼が会話すると、毎回 どっと笑いが起きました。
かなり楽しかったです。全員バタフライボール完成で終了です。皆さんお疲れ様でした!
日本語教師の方も2名途中で参加され、バタフライボールを完成されました。

夜は、日本文化センターの土井所長、山村さん、ORITAI代表の明日さんたちと夕食でした。
久々の和食はとても美味しかったです。
2012年はおりがみだけでなく、いろんな文化人が2013年の3月まで インドに いらっしゃるようで、土井所長も、山村さんもとてもお忙しそうでした。お食事をしながら、反省点とか、明日の注意事項も確認できました。

28日

ロータステンプル内 インフォメーションセンターBFにて
http://indiaing.zening.info/delhi/bahai.htm
@11:00〜11:40
A11:50〜12:30
B14:00〜14:40
40分のおりがみworkshopが、 午前中2回、午後1回行われました。
会場は、普通一般人は入ることができない、ロータステンプルのインフォメーションセンターのBF。
予約制で、20名ずつ行いました。
自作のおすわりワンワンと、伝承のお花の器を紹介しました。
お花の器は、入れ子の形で大中小と作り紹介しました。
初心者に作品を紹介するときは、1つの作品から、いろいろと応用できる作品が喜ばれます。

C14:50〜16:00
ORITAIのグループに 簡単なおりがみと 象を講習しました。象は伝承の三方からできる象で指人形との組み合わせですが
容器にもなり、とてもいい作品です。ORITAI以外の方も、参加したいと希望があり参加されました。 
おりがみを習いたかったという、イタリア人の女性も参加されました。新聞を見て予約されたそうです。
おりがみをしたくても、このような学ぶ機会がなくて残念だという方が多かったようです。
参加者は 全員完成させ、展示物も折りたいと意欲的でした。もう少し時間があれば紹介できたのですが
熱心な方には作品が載っている本も紹介させていただきました。

デリーのおりがみworkshopsも無事終了です。
せっかくロータステンプルでの講習だったので、ロータステンプルにも入ってみました。
シドニーの、オペラハウスを彷彿させる建物でした。

デリーは、民族衣装を着ている方も少なく、かなり都会でした。さすが首都!
デリーの街とも今日でお別れです。 なんだかさみしいです。 今度はもっとゆっくり観光もしてみたいです。
わたしは、動物が好きなので インドで 孔雀や象が見れなかったのが残念です。(普通に公園などにいて、見れると聞いていたので、、、、)
デリーは、国会議事堂や、各国の大使館が集中していました。

明日はスリランカのコロンボに向かいます。

 
スリランカ
 
スリランカは、インドの南のはしに浮かぶ島国です。
北海道をひとまわり小さくしたくらいの島で 面積は6万5千平方キロです。

北に向かって細くなり、涙のような形をしていることから「インドの涙」 ともいわれるそうです。かつては、セイロンという名前で呼ばれていましたが、1972年の新憲法公布の時に 「光り輝く島」という意味のスリランカに国名変更されたそうです。

 
4. スリランカ Colombo 1月29日〜31日 コロンボ(スリランカ)
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29日  移動

コロンボ空港に到着 
ホテル到着後 大使館担当の岩瀬さんと打ち合わせ
30日  午前中 Sri Lanka Foundation Institute 内会議室にて(2階)
スリランカ折り紙協会向けおりがみWorkshop1時間半という限られた時間で、リクエストがやや難しいおりがみ作品ということだったので田中さんがメインで蟹を指導。そのあと残りの時間で、山梨さんが自作の象を紹介。

わたくし(青柳)は1階で、足を痛めて休んでいらっしゃる Ms. Pearlineさんに、おりがみを指導しました。なんと午前中 3回も転んだそうで、とても2階に上がれる状態でありませんでした。
Ms.Pearlineさんは54年間も おりがみを教えていらっしゃる 大ベテランのおりがみの先生でした。もちろんスリランカおりがみ協会の会員の方です。今日はお譲さんと参加されました。
ご高齢にもかかわらず、いまでも小学校でおりがみを教えていらっしゃるそうです。いろんなお話しをしながら2人でおりがみを教えあいました。おもいがけない楽しい時間でした。

15:00〜17:00  
Sri Lanka Foundation Institute 内大講堂にて デモンストレーション・ワークショップ

デモンストレーションが始まる前に、突然民放のテレビ収録依頼があり、30分で撮影を行いました。
おすわりワンワンと、くるくる蝶を実演。

さあ、3時です。 本番です。150人以上の聴衆の前で、田中さんのおりがみの歴史の話が始まり、次に山梨さんが宇宙工学のおりがみを実演、それから、青柳が世界的に有名な日本を代表するデザイナー、三宅一生さんがおりがみの考えをもとに考案されたというドレス 132 5を紹介しました。今回三宅一生デザイン事務所からお借りしてきました。おりがみの可能性をお見せしたいと思ったからです。

日本人のものづくりは素晴らしい!それを伝えたかった!!それから、青柳のお話し折り紙、山梨さん、田中さんのデモンストレーションと続きました。

デモンストレーションとワークショップが終わっても、次から次へと、私たちの周りには、人が集まり、大変でした。
わたしは高校生の男の子たち10人くらいに、どうしてもハスの花が折りたいとリクエストされたので10人一緒にステージを机にして 折りました。おりがみの本を持ってきてここが折れないから教えてくれとおっしゃる方もいらっしゃって、その方とも一緒に折りました。よかったよかった、大盛況で無事終わりました。青柳の展示作品はすべて、スリランカ大使館に寄贈させていただきました。
31日

最終日は、午前中スリランカ大使館で講師向け研修を行いました。午後は、スリランカ国営テレビ局へ移動し折り紙番組の収録を行いました。1時間の収録でした。テレビ収録の前にいつも メークアップアーティストから化粧をされるのは慣れていますが、今回首にもファンデーションを塗られ驚きました。

3月にスリランカ国営テレビでオンエアーだそうです。その後DVDを頂けるようなので また紹介させていただきますね。
こうして、13日間の、インド・スリランカの折り紙デモンストレーション・ワークショップは、無事終了いたしました。 慌ただしくこの31日の夜 空港へ向かい翌日2月1日に 日本に帰国しました。いろんな出会いがありました。おりがみが人と人を繋いでくれました。

ちょうど1年前に 淀川長治さんおすすめ名作100選のひとつ原作・ルーマーゴッテン 監督・ジャンルノワール タイトル・河(かわ)という映画(DVD)を観ました。その時からインドの美しさ(インドの舞踊や、ランゴリなど)に惹かれいつか行ってみたいなと思っていました。映画は植民地時代のインドが舞台です。美しい映画だと思ったらなんと映画監督は、あの印象派画家のピエール・ルノアールの次男でした。

思いは叶うものですね、こんなに早く、インド行きが実現するとは思いませんでした。いい機会なのでインドのお話しおりがみ を今年はじっくり考えたいです。

 
 
© Shoko Aoyagi